令和6年度をもって東大和市子育て支援センター内の「かるがも広場」「かるがも一時預かり」を廃止することが決まりました。利用者が多い事業でしたので保護者の方々からも戸惑いのお声をいただいております。

令和5年度の利用実績を調べると、かるがも広場は4,251人(保護者数→3,655人)と多くの利用者がいた事がわかりました。ではなぜ、廃止になったのでしょうか。

子ども家庭センターの設置

2022年に改正された児童福祉法により、母子保健と児童福祉を一体とした「子ども家庭センター」が設置されることになりました。これまで市区町村の努力義務でしたが、近隣他市の状況もあり当市でも整備されることになりました。母子保健はこれまでの市役所横にある保健センターで。子育て支援センターの事務(子育て相談等)を市役所会議棟内に移転します。※保健センターの奥にある建物です

会議棟への移転にともない、「かるがも広場」の場所が確保できないので廃止となりました。

市側の説明では、かるがも広場の代替として児童館にあるキッズルーム・子育てひろば等(各児童館で名称が異なります)が、一時預かりの代替として市内保育園での預かり、ベビーシッター利用支援がありました。

・今後の懸念点として

改正児童福祉法により母子保健と児童福祉を一体としたため、周辺の関係機関とも協力しながら切れ目の無い支援が期待できます。

しかし、乳幼児専用の施設(広場)が無くなってしまうので子どもと保護者同士の交流が分散してしまいます。また、これまで子育て相談に従事していた保育士さんもいなくなるため、保護者の方はこれまでの関係構築をまた1から始めないといけない心理的負担もあります

一時預かりでは、ベビーシッター利用支援・市内民間保育園の活用となりますが、ベビーシッターの登録料などの負担もあります。市内保育園でカバーできるのか検証も必要です。

かるがも広場・かるがも一時預かり・出張かるがも広場などの廃止事業の再開は未定です。

私の考え・・・

最後に本件について私の考えを書きます。

子ども家庭センターの整備と「かるがも広場」「かるがも一時預かり」廃止を区別して考えなければいけません。なぜなら、「子ども家庭センター」は改正児童福祉法で設置が努力義務となっているからです。昨今の虐待事案の増加などから、母子保健と児童福祉の一体化は必要だと思います。

子ども家庭センターを整備するので、「かるがも」を廃止する。このようになっているのが問題です。なので、今回提出された「子育て支援サービスの低下を求める陳情」に【賛成】しています。

廃止のお知らせを市役所HPに掲載してないこと、市民への周知が不十分であることを厳しく追求しました。ぜひ東大和市議会厚生文教委員会のWeb配信でご覧いただきたいです。

保育園での勤務経験や市内で学習塾の経営を通して、多くの子ども達と保護者の姿を見ています。東大和市の子育て支援が低下しないように市民の代表者たる議員として活動をしていきます。